やかんの中を覗いてみたら、何か結晶のようなものが見える…
触ってみると内側がザラザラ!
スポンジでこすってもこびりついていて落ちないし、タワシでガシガシこすっても取れない!
なかなかしぶといです。
でも、ある方法でやかんの内側の汚れも実は簡単に落とす事が出来たんです。
今回はその方法をお伝えしますね。
やかんのカルキの落とし方
ゴシゴシたわしでこすってもこびりついて落ちないやかんの中の汚れ。
もはや船底のフジツボのようですが、このしつこいザラザラを落とす方法がありました!
試してみたら、きれいサッパリツルツルになったので感激です!
その方法とは
やかんに水とクエン酸を入れて沸かすだけ!
我が家の場合はこうやりました。
①やかん(多分1.5リットル)に水を溢れない程度に目一杯入れ、そこにクエン酸を大盛で大さじ2杯入れます。
②それを火にかけて5分位沸騰させ、常温になるまで放置。
それだけでアラ不思議!
やかんの中がツルツルにきれいになったのです!
最後にクエン酸を入れたお湯が冷めてから水でよくすすげば掃除完了です!
この方法は一般的なステンレス、アルミ、ホーロー製のやかんには使えますが、鉄製のやかんにはやってはダメです。
なぜなら酸で鉄がサビてしまうから。
むしろ鉄製のやかんは内側に結晶を付ける事でサビ防止になりますから無理に落とそうとしない方がいいですよ。
電子ケトルの掃除も同じ方法でできる!
やかんと一言で言っても火にかける物だけでなく、電子ケトルもありますよね。
電気ポットも。
これも同じく中に白い結晶やザラザラができるもの。
電子ケトルや電気ポットの汚れも同じように満水の水にクエン酸を入れて沸かす事できれいになりますよ。
クエン酸なら安心してポットの掃除に使えますから、是非お試しあれ。
やかんの掃除は酢でもできる、が…
やかんの中のザラザラ掃除、これは酸性のクエン酸を使って出来ます。
だったらクエン酸と同じ酸性のいつでも家にある酢を使っても出来そうですよね。
実際にクエン酸の代わりに酢で代用してもザラザラを落とす事はできます。
でも…
酢はニオイが気になるんじゃ!
特に沸騰させてる時!
私は途中で止めましたが、それは掃除した後にほんのり酢の匂いが残るのではないかと不安になったからです。
よくすすげば大丈夫かもしれないけど…
ちょっと個人的にはニオイが気になるので酢での掃除は避けたいと思っています。
やかんのカルキは重曹では落ちないのだよ…
ちょっと余談ですが、ナチュラルお掃除と言えば重曹ですよね。
今回、やかんの内側の汚れ落としに使う物としてクエン酸をご紹介しましたが、よりメジャーな重曹でも落ちるんじゃないかと思いますよね。
万能お掃除アイテム、重曹。
でも。
重曹では水垢などのカルキ汚れは落ちないんですよ。
なぜかって?
それは重曹が弱アルカリ性だからです。
やかんの中のザラザラ汚れは実はアルカリ性。
アルカリ性の汚れはアルカリ性の物を使っても落ちないんです。
酸性汚れにはアルカリ性、アルカリ性汚れには酸性のものを使って化学反応を起こして中和させないとダメなんです。
なのでやかんの底に重曹を撒いてこすっても、重曹を入れて水を沸騰させても落ちませんよ。
要チェックです。
ちなみに巷で人気のオキシクリーンもアルカリ性なのでここでは使えません。
やかんの内側のザラザラの正体は?

これですよ…
そもそもこのやかんの中のザラザラの正体って何なんでしょうか?
タワシでこすっても落ちないなんて、もしかしたらやかんの中って元々ザラザラだったんじゃないのか、なんて思う位。
いやいや、元々は外側と同じようにツルツルだったはず。
これは明らかに長い時間をかけて蓄積していった汚れです。
クエン酸で落とす事ができましたが、こすっても落ちないザラザラ、放っておくとどんどん汚れが蓄積してしまいます。
この内側についた汚れの正体を明らかにしておこうと思います。
やかんの内側の汚れの正体はカルキその他のミネラル成分
この固いザラザラ汚れ、推測するに水道水に含まれるカルキっぽいですよね。
案の定これはカルキが結晶になったもの。
カルキとは塩素を水酸化カルシウムに吸わせたものです。
水酸化カルシウムは消石灰とも言います。
水道水を沸騰させると塩素は揮発しますが、消石灰は揮発しないのでやかんの中に残ったままです。
これがお湯を沸かすごとに繰り返され、石灰がやかんの底に溜まっていき結晶となった物がザラザラ汚れの正体です。
また、水には軟水でもカルシウムやナトリウムが含まれています。
これらも蒸発せずに残りますのでやかんのザラザラ結晶の元になっています。
クエン酸でやかんの底や中のザラザラが取れた理由
やかんの内側がクエン酸できれいになった理由は、いわゆるシンクの水垢をクエン酸で落とすのと同じ事ですね。
やかんの中のザラザラの原因は水のミネラルやカルキに含まれる水酸化カルシウム。
水酸化カルシウムは別名消石灰、石灰なのでアルカリ性です。
そこに酸性のクエン酸を加えると化学反応を起こしてやかんから剥がれてくれるんです。
アルカリ性の汚れは酸性の物質を使わないと落ちません。
あと、これは私の予想ですが、沸騰させる事でやかんが振動するのでこびりついたザラザラの結晶が落ちやすくなるのではないかとも思います。
最後に
やかんの内側の汚れはクエン酸と水を入れて沸騰させるだけ!
こんな簡単な方法で落とせてしまいます。
結晶やザラザラの原因がカルキなら、予防するならヤカンを使う度にスポンジで中をこすってよくすすいで乾かして…となりますが、毎回やってられませんよね。
簡単にやかんの内側のカルキ汚れは落とせますから、気になったらクエン酸でお掃除でいきましょう!